京都 懐石料理| 十三夜 八寸|祇園 華舞 京都祇園の日本料理・懐石料理は祇園華舞

075-541-1820

ご予約 / お問合わせ

祇園華舞

Gion Hanamai English Site

スタッフブログ

京都 懐石料理| 十三夜 八寸|祇園 華舞

2026.10.23

【月見酒と三日月の器に映す秋の実り】

今宵は十三夜。秋の実りと日本の月見文化に思いを寄せる日です。

本日、十月二十三日は十三夜にあたります。十五夜の後に訪れる月であることから「後の月」とも呼ばれ、栗名月、豆名月の名でも知られています。月を眺め、季節の実りに感謝するこの風習には、自然とともに暮らしてきた日本人の心が息づいています。

祇園華舞では、この十三夜の趣を八寸に映しました。

月見酒に見立てた酒杯と、三日月を思わせる器。空に浮かぶ月の姿を器にも重ね、ひと皿の中に秋の夜の情景を描きます。

丸十、銀杏、鯖寿司、車海老、蛸、木の葉生姜、落花生、椎茸木の芽、きぬかつぎ、枝豆。そして、百合根を月見団子に見立てた一品。それぞれに異なる持ち味を持つ山海の幸を取り合わせ、季節の移ろいが感じられる八寸に整えました。

八寸は、懐石料理において酒とともに季節の肴を味わう文化に根ざしたものです。そこでは味わいだけでなく、食材の取り合わせ、盛り付け、器の選択も大切な役割を担います。何を盛るかにとどまらず、どのように季節を伝え、お客様にどのような時間をお過ごしいただくか。その思いが一皿の姿に表れます。

今回の酒杯と三日月の器も、単に料理を盛るためのものではありません。器は料理の着物ともいわれます。形や色、余白の取り方によって、同じ食材でも受け取る印象は変わります。料理と器が調和することで、目の前の一皿から十三夜の情緒が立ち上がります。

店主・都伸廣が追い求めるのは、目を引く華やかさだけではなく、食べた瞬間に身体へ自然と染み渡る美味しさです。食材の持ち味を見極め、その価値を損なわないように整える。料理人の技術はもちろんのこと、食材を育む生産者様や、産地から食卓まで届けてくださる方々の仕事があってこそ、一皿は完成します。そうした方々への敬意と感謝を、日々の仕事の根に置いています。

日本料理は、味覚だけで完結するものではありません。節句や月見の習わし、季節の実りへの感謝、器に心を配る美意識。それらもまた、料理を通じて次の世代へ伝えていきたい日本文化です。古くから受け継がれてきた技術や定番の意味を大切にしながら、今を生きるお客様にその価値を感じていただく。その積み重ねが、日本料理を未来へつなぐことになると考えています。

一日一組様をお迎えする祇園華舞では、料理が目の前で整っていく時間も、器や設えが織りなす空間も、大切なおもてなしの一部です。

今宵、月を愛でながら秋の実りを味わう。十三夜のひとときが、一期一会の御馳走として、記憶の中に静かに残りますように。

ご予約はこちら

都 伸廣が華舞の屋号を引継ぎ【一日一組様の貸し切りでお迎えする日本料理店】

祇園 華舞は「一期一会の御馳走」を通じて、作り手と食材、
そしてお客様の心を繋ぎ、感動を提供し続けます。

ご予約はこちら   『祇園華舞予約ページ』
動画等はこちら   『華舞インスタグラム』   をクリックくださいませ。